エアコンの室外機カバーは要る?要らない?

室外機カバー

エアコンの室外機カバーは要る?要らない?

ある電機メーカーが「夏のエアコンの悩み」についての調査を、東京と大阪に住んでいる男女約650人を対象に行ったそうです。
その結果によると、実に5人に1人が『夏にエアコンの効きの悪さを感じたことがある』と答えたそうです。

5人に1人って20%です。
夏のエアコンって効いて当たり前なのに、20%もの人が『エアコンが効かない』と感じてしまうのって異常ですし、ご老人やお子様のいるご家庭にとって非常に危険な状態ですよね?

ここ数年の夏の猛暑、いや酷暑が影響しているのか、私の周りでも夏になると『エアコンの効きが悪い』『冷房なのに暖かい風が出る』などと言っている人が昔に比べて少しずつ増えてきているように思います。

では『エアコンの効きが悪い』ことには、どのように対策をすれば良いのでしょうか?

▼目次

エアコンの効きを悪くしない有名な対策とは?

『エアコンの効きを良くしたい』『エアコンの効きが悪い』

こんなお悩みを持つ方への対策として、インターネットで調べたり家電量販店などに聞いてみると、返ってくる答えは多くが「エアコンのフィルター掃除」。
季節の変わり目になり、エアコンを使い始める前に、エアコンのお手入れをすることはエアコンの効率を高めたり電気代を節約するのに大変効率的ですし、先のアンケートによると約75%の方が「1年以内にエアコンの掃除をした」と回答しており、多くの方が実践しているようです。

エアコンの掃除以外にエアコンの効きを良くする方法として、メーカーなどがエアコンの効率を上げるために推奨しているのが「室外機の掃除」です。
エアコン本体の掃除は約75%もの方が行っているのに対し、『室外機の掃除』になるとその数は激減。実に約15%にとどまっていました。

エアコンの効きを悪くしないためには、夏冬のシーズンを迎える前に『エアコン本体の掃除』と『室外機のケア』の両方をすることが大切なんです。

近年では夏場に冷房の効きが悪くなることで、命を落としている方も少なくないですよね?
猛暑・酷暑に対抗するためにも、シーズンを迎える前にきちんと『室外機も含めた』エアコンのケアをすることが大切です。

< 参考 >
エアコンの効きを悪くしないための対策として、エアコン本体の掃除・室外機の掃除以外にも『室外機を直射日光が当たらない場所に設置している』や『室外機が雨に当たらないようにしている』と回答している方もそれぞれ約20%ずつ見受けられました。

『冷房効率を落とさないために室外機の温度を上げないようにする』対策として『室外機を直射日光が当たらない場所に設置』することは有効ですが、『室外機が雨に当たらないように設置』することは効果的ではないかも知れません。
室外機は外に置くことを前提に作られているため、雨に当たっても問題にはならないためです。

エアコンの冷房効率を落とさないようにするためには、室外機をケアして室外機周辺の温度が上がらないようにすることと、風通しを良くすることが大切です。

気温の最高記録が全国で相次いでいます

ここ最近の夏は各地で体温を大きく超えるような『猛暑日』が何日も記録されており、埼玉県や岐阜県、山梨県、山形県、新潟県、群馬県などで最高気温が40度を超える日も普通のこととなってしまいました。

2018年頃からは全国各地で観測史上最高の気温が観測されるなど、大きなニュースにもなっています。

近年は過去にくらべて真夏日や猛暑日が増加している傾向にあり、夏場にエアコンを使用しなければならない回数も増加していますし、今後も増加し続けることは容易に予想できると思います。

エアコンの効きが悪いと感じた人は、実は20%以上もいます

夏にエアコンを使用した時に『冷房の効きが悪い』『エアコンが止まった』と回答した人は22.8%もいました。
実に5人に1人もの人が夏場のエアコンに悩みを抱えています。

この悩みの解決方法として最も知られているのは『エアコン本体のお掃除』。
もっともお手軽なのは、エアコンのフィルターのお手入れです。

しかし、繰り返しになりますが、エアコンの効きを良くするための解決方法として、実は室外機のケアがとても重要なんです。

『冷房の効きが悪いと感じたり、エアコンが止まることの原因』について、アンケートでは「エアコンのフィルターの汚れ」と回答した人が約45%いましたが、「室外機のケアや周辺の環境」と回答した方は23%でした。
『室外機のケア不足』が冷房の効きを悪くしているとの認識が実に低いことが分かります。

エアコンの規定は、43度で1時間の連続運転(JIS基準)

JISでは、エアコンが運転する規定として「43度の外気温で1時間の連続運転ができること」と定めています。

エアコンの稼働条件が『外の気温が43度でも1時間は運転できること』と聞いて安心した方もいると思います。
だって「日中の気温が43度を超えました」なんてニュースは見たことないですからね。

安心した方は勘違いしています。

43度は『外気温』で、地域の日中の最高気温ではありません。
【室外機の周りの温度が】43度を超えないことが連続稼働の条件なんです。

これは逆に言ってしまえば、外気温が43度を超えた場合には規定がありませんから、43度を超えた場合のエアコンの稼働は約束されていないとも言えます。

冷房を入れることで室外機のファンから温風が吹き出しますので、良好な条件下に室外機を置いていない限り、室外機の周りの温度はぐんぐん高くなります。
室外機周りの温度が43度を超えることだって普通にあるんです。

エアコンの設置時には見落としがちなのですが、実は冷房の効率を高くするためにも、エアコンが止まらないためにも、室外機周りの環境ってとても大切なんです。

『室外機のケアをしていない』が約80%

エアコンの室外機が実は冷房の効きに大きく影響していることは分かっていただけたと思います。

その室外機、『1年以内にエアコンの室外機を掃除したことはありますか』の質問に対して、『室外機を掃除した』と答えた方はたったの約15%でした。
エアコン本体を1年以内に掃除した方は約75%に対し、室外機はたった15%。

また『エアコンの室外機になにか対策していますか』への回答では、最も多い回答が『直射日光が当たらない場所に設置している』で約20%でした。
エアコンの本体に比べていかに室外機がケアされていないか一目瞭然です。

室外機のケアや対策を行っていないことは、冷房の効きが悪くなったりエアコンが止まったりする原因の1つであると考えられます。

正しい室外機のケア方法をご紹介します

日本の夏はこれからもどんどんどんどんと恐ろしいものになって行くでしょう。
そう思わない方は少ないと思います。

そんな日本の夏の必須アイテムである冷房が正しく運転できるために、エアコンの効きと深い関係にある『室外機』をケアする方法をご紹介します。

冷房をかけると、エアコン本体は室内の熱を吸い込み、室外機から外に吐き出します。
このとき、室外機は室内に取り込む空気を吸い込みますが、吸い込む空気の温度が高いと、室外機は空気の吐き出しと吸い込みが上手くできなくなり、冷房の効率が下がります。

冷房の効率を悪くしないためには『室外機が吸い込む空気の温度が高くならない』ようにケアすることが重要なんです。

具体的にどのようにして『室外機が吸い込む空気の温度が高くならない』ためのケアをすれば良いのか、3つのポイントに絞ってその方法をご紹介します。

1.室外機周りにスペースを確保すること

室外機の周りに十分なスペースを確保します。

室外機への風通しを悪くしてしまうと、室外機が吐きだす温風が室外機の周囲にこもってしまいます。
室外機が吸い込む空気の温度が高いと冷房効率の低下に繋がりますので、室外機の周りには十分なスペースをあけて、空気が流れるようにしてください。

2.室外機から出る風を遮らないこと

室外機の周りに十分なスペースがあっても、室外機のファンの前にモノや植物などを置いてしまうと、室外機が吹き出す温風を室外機が再び吸い込んでしまうために冷房の効率が下がります。

エアコンは室外機のファンの前にはモノを置かないようにしてください。

3.もっとも大切なのは、室外機に日除けを設置すること

エアコンの室外機の周りにスペースを確保すること、エアコンの室外機のファンの前にモノを置かないこと。
これらは冷房の効率を下げないためにとても大切な対策なのですが、実はもっとも大切な対策は『エアコンの室外機に日除けを設置すること』なんです。

室外機を直射日光の当たらない場所に設置してあれば日除けを作る必要はないのですが、直射日光の当たらない場所に室外機を置いている方は実に20%ほどです。
多くの方は、室外機を置ける場所に限りがあるでしょうし、そもそも場所など考えずに設置しています。

昔はそれで良かったんです。
設置する場所なんてそれほど考えなくても、日本は今ほど暑くありませんでしたから。

しかし昨今の日本では状況が変わってしまいました。
室外機に直射日光が当たるのはダメなんです。

室外機や室外機周辺の直射日光を遮らずにいると、冷房の効率は大きく下がります。
室外機に日除けカバーを付けて直射日光が当たらないようにする、たったこれだけで驚くほど冷房の効率が変わります。

セコい話をすれば、夏のエアコン代だって変わってきます。

夏場にエアコンを使う上で、日除けはかなり効果的です。
自分で設置できる簡単なタイプがほとんどですし、お値段も安い物から高い物までもありますので、まずはお試しで取り付けてみても良いと思います。

室外機に日除けを付けるだけで、ほんとうに驚くほど冷房の効きが変わってきます。
アマゾンや楽天を見ると、色々な方の意見も聞けますので、ご自宅にあったタイプの日除けを探してみてくださいね。

我が家は室外機を囲ってうまく隠してくれる、木造のオシャレな日除けを設置しました♪
種類はかなり豊富にありますので、まずは見てみてくださいね!

そうそう、夏が近付くと売り切れてしまうことが多いようですので、夏を迎える前に選んでしまうことがオススメです♪

タイトルとURLをコピーしました