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エアレーションは芝生にきのこを生やさない大切な行為
「芝生をエアレーションする」こととは、専用の道具を使って芝生に地面に穴をあけることを言います。
穴をあけることで芝生を傷めそうな気がしますが、実はその逆。
芝生に穴をあけることで、芝生を活性化することができます。
なぜでしょうか?
例えば畑であれば、作物を植える前に畑を耕します。
畑は耕すことで土に空気を送り、土の中の通気性を良くしたり、土の中にいる微生物を元気にしたりできます。
畑は耕すことができますが、芝生は一度植えてしまうとその下の土を耕すことができなくなります。
土は耕さないでいると、踏み固められるなどして通気性が悪くなり、悪い菌やきのこ菌が繁殖しやすくなり、根っこも呼吸が苦しくなります。
芝生の下にある土とは言え、放置しておくと芝生が育つ環境がどんどん悪化していきます。
その環境を改善するために行うのが『エアレーション』です。
エアレーションは、ローンスパイクやローンパンチという専用の機械で芝生や土に穴をあけ、土の通気性を良くすることで芝生を元気にします。
エアレーションをして土に空気を送り込むことで、芝生にきのこが生えることを防いだり、芝生の病気を防ぐことができます。
ローンスパイクとローンパンチは見た目が似ています。その違いは、ローンスパイクは先端が尖った形をしているのに対し、ローンパンチは先端がパイプ状になっていて、中の土を取り出すことができます。
どちらがよりエアレーションに向いているかは分かりませんが、中の土を取り出せるローンパンチの方が良さそうにも見えます。
エアレーションの方法はどちらも同じで、ローンスパイクやローンパンチを足で踏んで芝生に「ぶすっ」と刺し込み穴をあけ、あいた穴に目土を入れて埋めるだけ。
穴はざっくり20cm間隔くらいであけていきます。
エアレーションはとても簡単にできますし、これだけで芝生の根っこが元気になり、土の質も上がり、きのこは生えにくくなります。
どちらもインターネット通販のアマゾンなどで売られています。
アマゾンへのリンクを貼っておきますので、参考にしてみてくださいね♪
芝生のエアレーションの頻度や時期は?
芝生のエアレーションはシーズン中に適宜行うことが理想で、頻度は1ヶ月から2ヶ月に1度くらいで十分です。
それほど頻度は多くないとは言っても、エアレーションはそれなりに体力を使いますから、いざエアレーションをしようと思ってもなかなか重い腰が上がらないかも知れません。
そんな時は、シーズンの始めに1回か、春と秋に1回ずつだけでいいので、芝生のためにも「きのこ」を生やさないためにも、エアレーションはできるだけ行うようにしてください。
まったくエアレーションをしないよりは、年に1回だけでもするほうが何十倍もマシです。
芝生のエアレーションの効果は?
エアレーションをすることで、芝生はどのような効果を得られるのでしょうか。
芝生の下の土に酸素を供給する
エアレーションで芝生に穴をあけることで、芝生や土に酸素が供給されやすくなります。
芝生の土の中にいる微生物も酸素をもらうことで動きが活発になり、サッチの分解を進めます。
そして微生物によるサッチの分解が進めば、サッチが大好きな「きのこ」も生えてこなくなります。
サッチを取り除く『サッチング』については、こちらをご覧ください♪
芝生の病気やきのこの発生を防止する
エアレーションせずに芝生を放置しておくと、芝生は踏み固められてどんどん土が硬くなります。
土が硬くなると、土の中に空気が送り込まれにくくなりますので、病原菌やきのこなどのお庭には望んでいない菌だけが繁殖しやすくなります。
そこでエアレーションをして土の中に空気を送り込むことで、土の中にいる様々な微生物が活発になり、きのこや病原菌などの特定の菌だけが繁殖できる環境をなくすのです。。
エアレーションには、芝生にきのこが生えることや芝生の病気を防ぐ効果があるのです。
水はけを良くする
芝生にエアレーションをすれば土もほぐれますので、水はけもよくなります。
人がよく通る場所の芝生は土が硬くなっていて、ただでさえ水はけが悪いですから、特にエアレーションが必要です。
エアレーションをするのと一緒に「スーパーグリーンフード」などの土壌改良剤を撒いておくと、エアレーションで芝生にあけた穴が塞がるタイミングで、土が団粒になりやすくなります。
土が団粒になったものを『団粒土』といいます。
団粒土は保水性が高く、排水性と通気性もいいので、芝生や作物の生育に適しています。
スーパーグリーンフードなどの土壌改良剤はアマゾンなどでも売られていますので、手軽に購入することができます。
芝生の根っこの新陳代謝を高める
エアレーションにより古い根っこが切り落とされると、新しい根っこの発育を促進することになります。
根っこの新陳代謝もエアレーションによって行えるのです。
お庭の芝生をエアレーションし、芝生の根っこの新陳代謝を高めることで、きのこが生えにくい芝生にすることができるのです。