芝生に生えたキノコを除去したい

芝生のきのこ

▼目次

芝生に生えるきのこの影響と対策って?

必ず芝生に生えてくるきのこ

芝生には必ずきのこが生えるようになる

ご自宅などのお庭に芝生を植えていると、必ずと言っていいほど生えてくる「きのこ」。
我が家の庭の芝生にも当然のように「きのこ」が生えてきます。

普段の生活ではあまり「きのこ」のことなんて気にしませんが、お庭などに生えてくる「きのこ」は別もの。

お庭などの芝生に生えてくる「きのこ」って、芝生やペットなどに悪影響がないのか気になりますよね?

そんな心配をよそに次々と生えてくる「きのこ」。
大切な芝生や、お庭の芝生で遊ぶペットなどにどのような影響があるのでしょうか。

そして、どうすれば芝生から「きのこ」が生えてこなくなるのでしょうか。

芝生に生えてくるキノコたち

私の庭の芝生にはこんな形をしたきのこが生えてきます。

公園などで見かけると『可愛いな』と思ってしまう「きのこ」ですが、庭の芝生に生えている「きのこ」は不思議なもので憎たらしく見えてきます。



きのこは芝生に影響あるの?

結論から言うと、きのこは芝生に影響があります。

一般的にきのことは、芝生の上に出ている「柄」と「傘」の部分を指すと思いますが、実はきのこは芝生の下の「土」の中でも伸びているんです。
芝生の下で成長するきのこの部分を「菌糸体」と呼ぶのですが、この「菌糸体」が驚くほど成長が早いので、きのこを使うサプリメントなどを作るのに「菌糸体」が使われることもあるんです。

では、このきのこの「菌糸体」はどのように芝生に影響するのでしょうか。

きのこの「菌糸体」がどのように成長するかと言うと、芝生の下の土の中に「糸状」に伸びていきます。
糸状に伸びるので、「菌糸体」が成長すればするほど芝生の下は「菌糸体」が層になっていきます。
「菌糸体」の層がどんどんできて厚くなると、芝生の成長に必要な水や空気などを通しにくくなります。

芝生の下で水や空気が通りにくくなると、芝生に程よく肥料が行き渡らなくなったり芝生が病気になるなどして、美しい緑だった芝生が変色してしまう原因になりますし、「菌糸体」の存在が芝生の根っこの成長の邪魔をして芝生が枯れてしまう原因にもなります。

そして悪いことに、芝生の上に出ているきのこは『胞子』をそこら中にばら撒きます。
どんどん『胞子』をばら撒きますから、お庭の芝生には次々と「きのこ」が増殖していきます。
そして増殖した「きのこ」がさらに『胞子』をばら撒きます。

きのこはお庭などの芝生の成長を妨げます。
そしてお庭などの芝生にきのこが生えていると、お庭の景観を損なうことにもなります。

これらから、「きのこは芝生に影響がある」と言えると思います。

芝生に影響があるきのこの対策については、この下の芝生に生えるきのこの対策は?で述べたいと思います。

ペットが芝生のきのこを食べても大丈夫?

お庭の芝生に生える「きのこ」はペットが食べても大丈夫なのでしょうか?

犬を飼っているご家庭であれば、お庭の芝生で犬と遊んだりしますよね?
また猫を飼っているご家庭は、放し飼いにしている猫がお庭の芝生で日向ぼっこをしていることもあるでしょう。
フェレットやイタチやウサギなど、さらに小さなペットをお庭の芝生で遊ばせるご家庭だってあると思います。

家族の一員である大切なペットたち。
人間であれば芝生に生えたきのこを見つけて「食べてみよう」とはなかなか思わないかも知れませんが、犬や猫などのペットたちは芝生に生えているきのこを興味で口にしてしまうかも知れません。

で、その「きのこ」ってペットが食べても大丈夫?

これは芝生に生えた「きのこ」の種類と、飼っているペットの種類によるので何とも言えませんが、食べさせない方が無難です。
人間にとって無害なきのこでも、ペットにとっても無害とは限りませんからね。

芝生にきのこが生える季節は、まずお庭のきのこを除去してからペットたちをお庭で遊ばせるのが安全です。
除去するのが難しいほど「きのこ」が生えるようでしたら、きのこを獣医さんに見せて「ペットが食べても大丈夫?」と相談しても良いと思います。
でも根本の解決をするなら、芝生からきのこが生えなくなるように対策をすることが最も良いと思います。

芝生に生えるきのこの対策は?

芝生に「きのこ」は付きものです。
お庭に芝生があれば「きのこ」は必ずと言っていいほど生えてきます。

でもできるだけ芝生に「きのこ」は生えて欲しくない。

きのこがお庭の芝生に生えないようにするには、お庭のお手入れが欠かせません。
どのようなお手入れが効果的なのか、順番に紹介していきますね。

1. きのこの餌『サッチ』を芝生から取り除く

実はきのこは、お庭の土に混ざっている「分解されていない有機物」を餌に成長します。
「芝生の古い根っこ」や「枯れた芝生」も、きのこの餌になりますので、『サッチング』をしたり『サッチ分解剤』を使って「きのこの餌」を減らします。

なお、芝生を植える土を改良するときに入れる堆肥などにも「きのこ」の餌になる『分解されていない有機物』が含まれていますので、できるだけ分解が進んでいるものを選ぶようにするといいです。

『サッチング』については、こちらで詳しく紹介しています。

『サッチ分解促進剤』については、こちらで詳しく紹介しています。

2. エアレーションで土の通気性を良くする

エアレーションとは、専用の道具を使って芝生に穴をあけることをいいます。
エアレーションを定期的に行うことで、芝生の下にある土の通気性を良くすることができます。

このエアレーションを行うと、芝生の下にいろいろな菌類が繁殖しやすい環境を作ります。
『菌類が繁殖しやすい環境を作る』と聞くと、まるで逆のことをしているように感じますが、実は菌とはいろいろな菌を存在させることで、特定の菌(ここでは「きのこ」)が繁殖しにくくなる環境を作ることができます。

エアレーションについては、こちらで詳しく紹介しています。

3. きのこを見つけたらすぐ取り除く

きのこは芝生の上に伸びると、『胞子』と呼ばれる『きのこが増える素』をまき散らします。
胞子をまき散らされると芝生にきのこがどんどん増えますので、きのこは見つけたらすぐに除去します。

4. お庭の風通しを良くする

お庭の芝生の風通しが悪いと『きのこが生えやすい芝生の環境』になります。
できる限りお庭と芝生から風を遮るものを減らして、お庭と芝生を風通しの良い環境にします。

5. 安全なきのこ予防剤を活用する

サッチング、エアレーション、お庭と芝生の風通しを良くすることに加えて『アルムグリーン』や『有機酸酵素EX』などのきのこ予防剤を使うことで、芝生にきのこが生えることを防止します。
私の経験では、月に2回くらいのペースで『アルムグリーン』や『有機酸酵素EX』などを散布することで、きのこの発生をかなり防止できていました。

また、『スーパーグリーンフード』などの有益微生物を使うことで、『アルムグリーン』や『有機酸酵素EX』の効果がさらに高まります。

きのこの予防剤は土の奥深くまで浸透させることが大切ですので、たっぷりの水で土に染み込ませます。
雨の降った翌日に散布したり、先に芝生に水を撒いてから散布するのが良いと思います。

ご紹介した『アルムグリーン』や『有機酸酵素EX』や『スーパーグリーンフード』は、どれもインターネット通販のアマゾンなどで気軽に入手することができますので、ぜひ一度チェックしてみてください。

amazonで「アルムグリーン」を見てみる
amazonで「有機酸酵素EX」を見てみる
amazonで「スーパーグリーンフード」を見てみる

6. 最終手段は農薬の散布

それでもどうにもならない程きのこが発生するような場合は、農薬を使うしかないかも知れません。

農薬も「きのこの予防剤」と同様に、農薬も雨の降った翌日に散布したり先に芝生に水を撒いてから散布する方が土の奥深くまで染み込みますので、より効果が高まります。

タイトルとURLをコピーしました