【命を繋ぐ】食べてくれない時の犬のごはん

1.愛犬と生きる

【命を繋ぐ】食べてくれない時の犬のごはん

シニア期によくある食べムラ。わがままで愛犬がごはんを食べてくれないだけでなく、腎臓病、肝臓病などの闘病の理由でごはんを食べてくれない時は辛いものです。闘病中に助けられた、食べてくれた療養食をご紹介します。

▼目次

わがまま?病気?食べてくれない理由

シニア犬になって、わがままになったり、食べムラでお困りの飼い主さんは多いのではないでしょうか。
あんなに何でも食べていた子が、ごはんを残したり、「え~これ?」みたいな態度をしたりして、何種類も買い集めては余る、という状況。手作りや工夫が大変な分、ついイライラして態度に出しては反省する、の繰り返し。

でも食欲があるうちはいいんです。食べないのではなく、食べられなくなった時、たったひと口を食べてくれた時のこみ上げる喜びはその時にならないと分からないものです。

なんでもいいから食べて欲しい

我が家の愛犬は17歳で肝炎、腎不全を発症しました。
食べムラや食が細くなっている状態に、食欲がでない症状という辛い状況。飲み込むのもしんどい、お薬も喉の奥に入れて飲ませていました。体重はみるみる減っていき、立ち上がる力も出ない。
そんな時、犬の介護をしている知人から「ロイヤルカナンのリキッド」を教えてもらいました。パッケージには点滴のマークが入っていてカロリーがあるし、液状なら飲んでくれるかもしれないと、藁にもすがる思いで購入。見た目はバリウムのよう。うっすらグレーがかったミルク。見るからにまずそう。食べ物にうるさくて食欲のない子が飲むかな・・・半信半疑で与えてみたら、ぺろぺろと舐めて与えた分は全部飲んでくれました。その時の感動と感謝は忘れられません。

ロイヤルカナン リキッド

ローテーションで工夫を

飽きてしまったら怖いので、味変も大切!
ロイヤルカナンのリキッドに大さじ1杯を混ぜるだけ。

犬用のりんごの甘酒

もち米と米麹だけでつくった栄養のめぐみ。
ノンアルコール、砂糖不使用、無添加の犬用甘酒です。おいしく水分補給できる飲む点滴!この甘酒は、亡くなる前日、最後に口にしたものでした。

森永 ドッグシニアミルク

さらにミルク感をアップ!甘いミルクの香りもするし、栄養もいっぱい。

他には、バナナとミキサーにかけてシェイクにしたりなど。
食欲が戻るまでの1週間、多少体重は減ったものの、最低限の栄養が摂れて歩けるようになりました。
少し食べれるようになった頃にお世話になったのが「ナチュラルハーベスト やさしいごはん」です。

Natural Harvest やさしいごはん 腎臓ケア

腎臓ケア療法食を食べない・食べられるフードが見つからない、こんなお悩みを解決するためのフード。低タンパク質、低リン、低ナトリウムでありながら「おいしいごはん」。
食欲が落ちてきた子にも食べやすいペーストタイプの腎臓ケア療法食です。小さな粒感はありますが、ほぼペースト状なので、シリンジを使っても与えられます。

療養中、飼い主にできる事は限られています。食べてくれないときは焦ってしまいます。そんなときに是非試してもらいたい商品です。もちろん食べてくれない子もいると思いますが、試す価値はありますよ。
私の場合は主治医に相談したところ「療養食にこだわって食べないよりも、今は食べる事を優先しましょう」と言われました。それは年齢、症状など様々なことで意見は変わるものです。主治医の指示が一番大切なので、相談してみてくださいね。

快適な生活環境は長生きの秘訣

18歳ちかくまで長生きしてくれた愛犬は、てんかん、認知症の症状がありました。現在は15歳になる娘犬が元気でいます。初めて飼った犬が長生きしてくれて、いろいろな経験をさせてくれました。まるで「娘のときもよろしくね」と言い残すように。実際に良かった商品、我が家には合わなかった商品、試行錯誤の経験を載せていきます。同じように高齢犬をお世話している方のお役にたてたらと思います。

愛犬が安心して落ち着き、ゆっくり過ごす。お互いの気配がいつも感じられる環境づくり。それは少しの工夫でできることだから。

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