デメリットだらけだから派遣社員は選ばない? その3

派遣社員と正社員

デメリットだらけだから派遣社員は選ばない?その3

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正社員と比べて、派遣社員はデメリットばかりだと聞いたことがあるので、派遣社員は選ばない?
いいえ、それは間違った認識です。

そもそも正社員で働きたい人と派遣社員で働きたい人では、仕事に求めるものが違うことが多いです。

もちろん、正社員で働きキャリアを積み上げていくことは立派な働き方だと思います。
しかしあなたが少しでも派遣社員に興味を持ったのだとしたら、派遣社員で働く自分を想像したのだとしたら、その時点で正社員として働くことに疑問を持たれているのでしょうから、あなたにとってデメリットが多いのは、もしかしたら正社員で働くことではないでしょうか。

誰かに聞いた話を鵜呑みにせず、まずは派遣社員のメリット・デメリットについてご自身の感覚で知ることが大切だと思います。

派遣社員のメリット

引き続き、まずは派遣社員のメリットについてご紹介します。

9.派遣社員は有給休暇が取りやすい

勘違いされている方も多いのですが、当然、派遣社員にも有給休暇は付与されます。
正社員と同じように、所定労働日の出勤率が8割を超えていれば有給休暇は付与されますし、日数も一般的な企業と同じ程度付与されます。
勤務開始から6ヶ月後に10日、1年半で11日、2年半で12日、などです。

働く上で、有給休暇は労働者がある程度自由に取得することができる、当たり前の権利です。

当たり前の権利なのですが、全社員が100%有給休暇を消化できている企業はごく少数のようです。
多くの企業で全社員が有給休暇を100%取得できていないようです。

最近は昔に比べ、正社員でも有給休暇は取得しやすくなったと思います。
それでも求人情報に堂々と「有給消化率xx%!」などと謳っている企業があるように、日本企業は、日本人は、有給休暇を取得することへの理解が「かなり」薄い民族だと思います。

有給休暇は労働者が100%消化できて当たり前の制度なのです。
有給休暇を取得するのに理由なんて要りませんし、承認制度でもありません。また、企業や上司が有給休暇を取得する理由を社員に聞くことも本来は許されていません。

※ただし「事業の正常な運営を妨げる場合において」、企業は社員の有給休暇取得に対して「時季変更権」を行使することができます。ここで間違ってはいけないのが、企業に時季変更権があるからと言っても、有給休暇の承認権があるのではないことです。企業は社員の有給休暇取得に合わせて穴埋めする代替要員を探す努力をしなければならず、どうしてもいない場合などに「他の日に変更してくれないか?」と持ちかけることができるに過ぎません。慢性的な人員不足を理由に、むやみに時季変更権を発動することはできません。

それなのに、正社員の方が「有給なんて取れない!」とボヤくのをよく耳にします。
働くのであれば、当然、取得できる権利なのに。

「有給を取らせない会社が悪い」「そんな仕事をさせている会社が悪い」。分かっていても正社員だからどうにもならない?
・・・派遣社員に転職しましょうよ。

派遣社員に言わせると、
「周りに悪いから、会社に悪いから、有給休暇は取得できないって何でですか?」
「査定に響くから有給休暇は取得できないって何ですか?」
「何でわざわざ「有給消化率xx%!」って主張しているのですか?」
と思ってしまうほど、派遣社員にとっては有給休暇100%消化は当たり前のことですし、気楽なことなのです。

また、「働き方改革」では社員に5日以上は有給休暇を現実に与えることが義務付けられました。
なんで5日なの??
なんで全部消化じゃないの??

有給休暇を捨てていたら、それはお給料を捨てているのと同じことになります。
例えば月給20万円の人が有給休暇を1日捨てると、1万円を捨てていることに等しくなります。

当たり前のように有給休暇を捨ててしまう正社員って、実にもったいないことをしていると思います。

派遣社員であれば、正社員のように有給休暇を捨てる必要はありません。
なぜなら、間に入っている派遣会社が、有給休暇取得の権利を守ってくれるからです。

派遣社員で働いていれば、多くの正社員と違い、有給休暇の取得に後ろめたさを感じることもありませんし、きちんと当たり前に有給休暇を100%消化することができます

有給休暇の取得に関しても、派遣社員には正社員のようなデメリットがありません。

派遣社員のデメリット

これまで派遣社員のメリットを伝えてきましたが、ここからはデメリットも伝えておきたいと思います。
光と闇が存在するように、メリットの多い派遣社員にもデメリットは存在します。

1.派遣社員は人件費削減の候補に挙がりやすい

例えば派遣社員の勤める企業が業績不振に陥った場合で、かつ人件費の削減を考えた場合、当然ですが、正社員よりも先に派遣社員が解雇されます。世に言う派遣切りです。

そのため「1つの企業でずっとずっと解雇の心配をせずに働きたい!」と考えている方には派遣社員は向きません

派遣社員のデメリットとして、正社員よりも解雇されるリスクが高いことが挙げられますが、反面、正社員に比べて派遣社員は次の仕事を非常に見つけやすいメリットがあります。
なので、「1つの企業でずっとずっと解雇の心配をせずに働きたい!」と考えていない方にとっては、大量に仕事のある派遣社員ならばすぐに次の仕事が見つかりますので、例え契約を打ち切られたとしても、それほど不利益は受けないと思います。

失業保険をもらいながら、のんびりと次の仕事の紹介を待ちましょう!
派遣社員と失業保険についてはこちらをご覧くださいね。

そもそもですが、企業が業績不振になったならば最終的には正社員も解雇されますし、それこそ業績不振などの相当な理由がない限りは派遣社員は簡単に解雇されません。

2.ごくまれに社会保険に入れてくれない派遣会社がある

昔は社会保険と厚生年金に入れてくれない派遣会社があったようですが、今ではほとんどなくなったようです。
私はまだ一度も遭遇したことがないのですが、派遣会社でも今でもごく稀に、派遣社員を社会保険に入れようとしない会社が存在するようです。

でもこれは正社員でも同じですね。
正社員で入社しても、社会保険と厚生年金に加入させてくれず、国民年金と国民健康保険に加入するように言われる会社が稀にあります。

このような派遣会社に当たってしまったら論外。ダメな派遣会社だと判断してしまって良いと思います。
他の派遣会社からの紹介を受けるようにしましょう。

3.正社員と距離ができることがある

派遣社員として働くことは、派遣会社に所属して派遣先に常駐して働くことですので、派遣先の企業から見れば自社の社員ではありません。

正社員でも他の企業に派遣されて常駐して働くことがありますが、これと同じですね。

要は派遣社員は企業からすればお客さんみたいな存在ですので、社員と派遣社員の間に変な距離ができることがあるようです。私はまだ遭遇したことがありませんが。
企業から見たら他社の人間ですので、当然と言えば当然かも知れませんけれども。

もし社員との距離感にストレスを感じるのでしたら、次の契約更新は断って新しい派遣先を紹介してもらった方がいいと思います。

4.ひとつの企業で働く年数の上限が3年

いわゆる派遣の3年ルールというやつです。
派遣社員として働く場合、同じ部署に3年以上勤めることができないという法律が存在します。

では3年経ったら派遣社員はどうなるのか。
主に2つの道がありますが、企業によっては3つ目の道を提示してくることもあります。

1つ目の道は、派遣されていた企業に直接雇用されること。
派遣社員で3年も務めていると、それなりにその企業に精通してきますし、企業も派遣社員の人間性が見えてきますので、「うちで働かないか?」と声を掛けられることが多々あります。
もちろん、3年経たずに声を掛けられることも多々あります。

2つ目の道は、次の仕事を探すこと。
派遣されていた企業に3年も務めていたとなれば、その企業があなたにとって合っているのだと思います。そのような企業を去り、改めて次の派遣先を探すことは、合わない会社を去って次を探すそれとまた違ったストレスを感じるかも知れません。
メリットでもある派遣社員の期間限定での働き方が、このケースではデメリットになる可能性があります。

そして3つ目の道は、同じ企業の違う部署に「所属だけ」変えてもらうこと。
または、少し期間を置いて、異なる派遣会社から派遣されること。
この3つ目の道は正当な道ではないですから、企業側にも派遣会社側にも労力が要ることになりますので、必ずしてくれることではありませんが、企業に気に入られていると主に企業側から提案されることがあります。

正社員で働くことに不都合があるから派遣社員で働いている人もいるのに、なんでこんな風にしちゃったんでしょうかね、政府は。

なお、この先にある5年ルールは、派遣社員が希望すれば派遣元の会社に無期限で所属することができるといった法律です。

5.ボーナスと交通費がもらえないことが多い

ほぼ、派遣社員はボーナスが出ません。
もらえる企業もあります。

また、派遣社員は基本的に交通費は自己負担です。
交通費を出してくれる派遣会社もありますので、必ずではありません。

6.昇給のない派遣先もある

私は遭遇したことがないのですが、昇給のない派遣先もあるみたいです。
基本的には適切に派遣会社が時給単価をアップしてくれるので、昇給のない派遣会社は多くはないと思います。

正社員でも昇給のない会社があるので、派遣会社だけに言えることではありませんが。
逆に派遣社員の減給は滅多にありません。

昇給のある派遣先の場合、正社員と違って時給アップの交渉はしやすいです。
例えば契約更新のタイミングや、任される仕事が増えたタイミングなどで、派遣会社側と時給の交渉をしたりします。

まとめ

以上が、派遣社員で働く上でのメリットとデメリットになります。

メリット・デメリットをよく吟味した上で、もし派遣社員に興味を持ったり、ご自身に合っている働き方だと感じられるようでしたら、実際に派遣社員としての労働を経験してみることをおすすめします。

正直言うと、人の話をただ聞くだけで判断することが、とても難しい部分が多いです。
人によって「良い」の感じ方も違いますし、「悪い」の考え方も違います。
働き方のスタンスも違いますし、働くための条件も違います。

派遣社員で働くことには向き不向きがありますが、自分の時間を大切にしたい方や、色々な仕事を経験したい方、夢に見た仕事にチャレンジしたい方、バリバリ働いて会社に尽くすよりもプライベートを大切にしたい方、労働に人生の多くの時間を割けない方・割きたくない方、役職などに就いて責任を負いたくない方、などには向いている働き方だと思います。

少子高齢化で労働者人口が減り、仕事の量に対して労働者の数が少なくなっている今。
正社員で働きたい方にとっては正社員としての雇用が増えていますし、派遣社員で働きたい方にとっては仕事の量が溢れ返って派遣会社が悲鳴を上げる状態になっています。

これからも正社員であっても派遣社員であっても、仕事の量が減ることはないでしょう。

だからこそ、働き方を「正社員」一本に絞ってしまうだけの考え方ではなく、広い目で自分に合った働き方を探すべきだと思います。

できるだけ仕事でストレスを受けたくないですからね。

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